皆さんは、生成AIをどのように使っていますか?
この記事を読んでくれる方たちは、それなりにITリテラシをお持ちだと思います。
ですので、使ったこと無い、という方はいないでしょう。
このブログのタイトル、皆さんに実感はないですか?
私は昨今のAI流行りにはうんざりです。。苦笑
正にSFの世界が現実になろうとしている革新的な技術の進歩には、胸が躍ります。
確かに便利にはなりましたが、確実に人間の楽しみを奪っていると思っています。
某雑誌で標記のタイトルを目にし、正に我が意を得たりと感じて読んでみました。
ご紹介します。
■検査グループ:
・「検索エンジングループ」:AIサービスを除くWebサイトを利用できるグループ
・「頭脳グループ」:LLMもWebサイトも利用できないグループ
■評価方法:
1) 4ヵ月にわたってSAT(米大学進学者向け標準テスト)形式の小論文を4回書かせて、人間の審査員とAI審査員に評価させる。
2) 過程で参加者の脳波を測定し、認知負荷及び脳内ネットワーク結合度(つまり、理解度)を計測する。
3) 4回目の論文作成時、LLMグループには、頭脳グループ同様、一切のツール利用を禁止し、頭脳グループには、LLMの利用を許可した。
何となく結果って想像できません?(笑)
・全ての点で良い成績を出したのは、「頭脳グループ」
・「LLMグループ」は、執筆こそ速いが、画一的で人間の教師からの評価は低く、脳内ネットワークの結合度、
つまり理解度も低かった。
・4回目に、LLM→頭脳にチェンジしたグループは、脳内ネットワーク結合度が回復しなかった。つまり、努力を要する思考プロセスが機能しなくなっている。
・4回目に、頭脳→LLMにチェンジしたグループは、LLMグループの1~3回目と比べて脳内ネットワーク結合度が高かった。つまり、思考プロセスが機能しながらLLMを利用できている。
上記実験の結果を端的に言うと、
LLMに頼り過ぎるとバカになる、ということです。
しっかり脳に汗をかかせてモノを考えた上でのツール(LLMであったり、検索エンジン利用)利用であれ
ば、シナジー効果を生む、ということです。
人間は基本楽な方に流れます。
この実験結果が示唆する未来をあなたはどのように想像しますか?
私には明るい未来は見えないのですが。。。。
2025年6月のSNS言及数で世界1位になった論文
「Your Brain on ChatGPT: Accumulation of Cognitive Debt when
Using an AI Assistant for Essay Writing Task」
https://www.media.mit.edu/publications/your-brain-on-chatgpt/