こんにちは、私は農業とITを行っている兼業農家です。
令和のコメ問題として、色々ネットで情報が飛び交っていますが、何が本当の情報なのか分からない今現在。
備蓄米の放出で米の価格が下がるはずが、大半の備蓄米がJAにて落札されている為
市場にあまり出ていない。日本の米が、海外に流出し国内より安値で大量に販売されている。
こんな中、申し訳ないのですが、米農家としては、米の高値でようやく黒字だ!
黒字はうれしいのですが、1つもやもやがあります。
米30kgの出荷時の買取が12000円ぐらい。
精米した場合、3~4kg量が減りますが、計算し易いように5kgとすると25kgとなります。
市場に流通している米は5kgで5000円ぐらいですので農家から12000円で出荷された米が
精米や袋詰めされて25000円となります。
精米作業や袋詰め等の経費を考えても2倍以上の値段ってなんなんだろう。
米を作って直接購入者に販売すれば、生産者も消費者もどちらもWinwinなのに
JAのしがらみで全てそうすることが難しい現状。
この間テレビで放送されていましたが、米農家の時給について100円以下が現状。
平均時給の金額からかけ離れており、農家は国民として認められてないのかな~って感じです
さらに、この時給については小規模の米生産農家が下げてこの値段になっているとのことでしたので
大半の米農家は時給50円ぐらいですかね。
なので、米の値段が上げれば時給が少しはましになってくれます。
その中、政府は米の値段を一気に下げようとしております。
備蓄米だけ2000円代であればまだしもその他の米も値下げするような政策を聞いて、
農家としては怒りしか感じません。
市場の米の値段が下がれば、下がった分末端の米農家にシワ寄せが全てきます。
国が米農家に対して生産した米に補助金を出してくれていれば、市場の米の値段が下がっても問題ありませんが、
政府は全くそんなことを考えてはくれません。
そんな状況なのでJAは農家を守る為、備蓄米の大半を購入しても直ぐに市場に流さないように
してくれていたのではないかと私はおもっております。
米の値段については、一時的に下がるかもしれませんが、このままいけば、米農家がどんどん減り
米の生産量減少により、国産の米は無くなるんではないでしょうか。
米農家については高齢化にて大半が廃業となっております。
利益も無くきついだけの仕事を誰も子供についでもらいたいとは思わない為廃業しているとのこと。
自給自足率が低い日本では、もっと自足率を上げる為、農家農作物の価格を考えるべきだと思います。
購入者の生活優先で安く作物が購入できるのもいいことだとは思いますが、
生産者の生活も考えるなら、国から補助を行い
購入者も生産者もどちらもwin!win!となる社会であることを望んでおります。