テレワークって結局どうなのか。

テレワークって結局どうなのか。

2020年は「テレワーク元年」

こんにちは、皆さんテレワークしてますか。はい、こちらもぼちぼちです。

今年は「スペイン風邪」(1918-1920)以来の世界的な疫病、「新型コロナウィルス」の蔓延ということで揃いも揃って閉じこもりがちな一年だったと思います。
コロナ初期、そのウィルスの正体がわかり始めるにつれ、いろいろな研究機関や学者、知識人の方々が異口同音に「もう元の生活には戻れない」という事を申しておりました。まあ、そうだと思います。

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ただ、それはマッドマックスの世界みたいになるとか世界がディストピアになるって話ではなくて、今ある状況に対して変化するって話なわけですので、ある意味進化の一つなのかもしれません。

しかしまあ、やっぱり世界中で一斉に変わるというのはまあ無いことでして、外圧でしか変わらない国という特性を持つこの日本においても、あのハンコの文化すら滅ぼされそうな勢いの大きな変化を見せているわけです。

もうずいぶん前から「働き方改革」なんて言葉はありましたが、なかなか目に見える形で、もしくは大きな取り組みとして行う企業や団体は少なかったように思います。

とりわけ、今回のテーマであるテレワークに関しましても、今年は個人的に「テレワーク元年」と言ってもいいんじゃないかと言うくらいに各社取り組まれていると思います。

そうした中、私もリモートで業務を行っているわけですが、まあ、あくまで個人のケースとしてテレワークの雑感をお話しできたらと思います。
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テレワークで良かったこと

まず良かったことですが、これは「かなり物事の発想がしやすくなった」点です。
うまくは表現できませんが、この点が大きいです。思考がまあスムーズな感じではあるんで、興に乗りやすいです。
大雑把な話ですが、正直、WEB屋ってのは在宅勤務でも全く問題が起きない職種ではあると相当以前から、それこそ2000年初頭から言われてはいます。自宅での作業ってのは慣れたものなんです。

さて、過去をたどればもともと私はフリーランスのデザイナーでして、便宜上WEBデザイナーとは呼ばれますが、その実情としては何でも屋なので、色々な職能が必要なものをかなり手広く行っております。そうすると思考量がとんでもない感じになってるんです。

「作業の効率化はできても思考量の削減は不可能」というのがありまして、考える量ってのはなかなか減らせないんですが、発想しやすい環境ってのはやっぱりあるみたいです。

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無意識に使われていた脳のリソースの解放

というのも、えらくラフな格好で仕事しているとか、昼休みは常に公園で過ごして日光を吸収しているとか表面上のノンストレスさもあるんですが、それ以上に、多分、周囲に気を使わなくてよい、つまり「人のいる場所に合わせる」為の脳のリソースを解放してるからじゃないかと思います。
そりゃあ他の社員が集まる仕事場にパンツ一枚サンダル履きで行けるわけありませんし、仕事のテンションが上がるからと爆音で好きなBGMを流す事もしませんし、仕事に煮詰まったからと言ってデスクの横でスクワット始めたり瞑想し始めたりしたらコイツ大丈夫かと思われるわけなんですよ。

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そういう「人のいる場所に合わせる」配慮が無駄で間違えてるって言ってるんじゃないんです。むしろ人として社会の中で生きるって言うのはそういう事だと思っていますし、他者への敬意ってのはそういう配慮で見せるものだとも思います。

ただ、その当然の配慮にも脳のリソースは当然食われていて、結構これ大きいんじゃないのかなと、テレワークを始めてみて思います。

私は男性ですが、これ女性の方は余計そうかもしれませんね。だって「化粧」っていう身銭切った配慮を行わないといけないんですから。

テレワークの問題点?

問題点というか改善点でしょうか。それは「コミュニケーションの取り方」です。
基本的に今のメインのコミュニケーション方法は社内ならチャット、お客様とは電話やオンラインミーティングで行っていますが、私個人としては「リアルで会って話したい」タイプなんですよ。コロナが蔓延している昨今、お客様においてもオンライン会議ばかりやっておりますが、どうもビデオ会議の類で顔が見えるにせよ、こちらの熱量のようなものが伝えづらいんですね。
ある課題を抱えるお客様に対してああすべきこうすべきと本来は口を突っ込んでいくタイプなんですが、オンラインだとどうしても受け身になっちゃうんです。
まあ、これは私の性格に由来する事なんであくまでも個人的な話だとは思いますが。

もう一つ、これは本当に考えた方がいいなというのが「雑談」の機会が減ったことです。
長文打つのがもうめんどいので、なので、オンラインでのやり取りは必要事項のみにフォーカスした会話内容になる感じです。
基本的に「雑談」がしにくいんです。

「給湯室のクリエイティビティ」

 

昔から、「本当に優れたアイディアは会議室では出ない」と言われてます。給湯室や喫煙所のような上司やら普通の社員やらが屈託なく話をする場所でこそ創造性のある話ができるとされていますし、実感として120%賛成します。そういう場所がオンラインでは現状、存在してないってのが気になります。まだどの会社でもテレワークの体制づくりに一生懸命でそこまで気が回らないんだと思います。

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まあ、まだ弊社は良いんです。でも、良く考えてみてください、これから新卒をいっぱい採用しようとしている会社があるとして、その会社はテレワーク推奨で、入社式もオンラインで、さあ業務だと自宅で作業を始めて、必要事項しか会社から連絡が来ない。

これの何が問題なんだ、結構じゃないかって思う方もいるかと思います。少なくとも私はどうにかした方が良いと思いますよ。
長期的に見て、何か酷い災いを呼ぶ気がします。ちょっと言語化できないんですが。

今回のコロナ騒ぎにおける一連の変化において、「実は無くても平気だったもの」「やらなくてもよかったこと」「無駄だったもの」というのが浮き彫りになったと思いますが、人として生活を営むために必要なスパイスのようなものがきっとあって、それが欠けた状態のままになってる気がします。

Twitterばりにどうでもいいことを自由に呟ける雑談ルームみたいのを一つ作れば良いんですよね。手始めとして。

そしたら私は早速こう呟きます。
「娘の部屋から隠匿されたテスト用紙の束が発見された。先行きが極めて心配になる。」と。

この原稿書いている今現在、リアルで起きているんですが、誰にも伝えられないのでここに書いておきます。

あーもう。

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