6月も半ばとなり季節は梅雨の真っただ中。
雨のせいで洗濯物が乾きづらいなんてことはよくあります。
世間はコロナの影響で外出自粛がマナーとなっておりますが
外出しないわけにはいかないことも多々あります。
梅雨のこの時期、傘無しでは外出するのに不安な時期ですよね。
ところで私たちの生活に馴染みのある「傘」ですがどれくらい昔からあると思いますか?
今回は「傘」についてのお話です。
傘の歴史
人類の歴史に傘が登場したのは約4000年前と言われています。
古代エジプト、ギリシャ、ペルシャなどの彫刻画や壁画には傘をもっている人物などが
描かれています。
この時代の傘はいまのような開閉式ではなく棒に布が張られただけのもの。
よく王様の横で従者がもって立っている図柄が一般的ではないでしょうか。
嵩張るので傘を持つ専用の御つきもいたようです。
現在の開閉式の形になったのは13世紀頃。
イタリアで開発されたと言われています。
約3000年は傘は進化していなかったわけです!
雨の降らない地域もありますからそこまで重要視されていなかったのかもしれないですね。
そしてそこから500年たって18世紀に入りかなり現在の形式に近い傘がイギリスで開発されました。
イギリスといえば紳士の国。いまでこそジョンブルは傘を常に携帯しているイメージがありますが、
当時は日よけとして使われていたため雨の日に使われることはなかったようです。
雨の日は容赦なくずぶ濡れになるのが当たり前!
傘なんてさしたら笑われるのが当時のイギリスの紳士でした。
しかし笑われても濡れるよりはマシだ!と思った紳士がちょっとづつ増え始め次第にその行為が国中に広がり
雨の日の必須アイテムとして傘は重宝されていきます。
日本にも和傘というものがあり古くは日本書紀に仏具として献上されたものが記されています。
和傘は作る浪人などは時代劇でもよく目にされていますね。
しかし日本の和傘は明治時代以降に洋傘の普及で急速に利用されなくなり廃れていってしまいます。
そこからさらに近代になると今やコンビニでも売っているビニール傘や折り畳み傘などがが普及し始めます。
折り畳み傘は1928年にドイツのハンス・ハウプトが開発したものです。
小さくなる折り畳み傘はカバンにしまうことができることから携帯しやすく世界的な大ヒット商品となります。
さらに時代が進むと1958年に日本の浅草の傘メーカーがビニール傘を発明します。
ビニール傘はその時代のお祭りともいうべき東京オリンピックを機に世界中に知られることとなり一気に普及していきました。
ここ2~30年では、形状、耐久性、コンパクト性の面で、少しづつユニークな傘が出てきているように思います。
最近では、「時速100キロの風にも耐えられる」というふれこみで、なるほどなあ~という傘も
出てきました。
これからの傘?、ハイテクな傘?(笑)
4000年の歴史の中で、手持ち棒は変わりません。
近年の技術革新の中から、なんと、手を使わない傘が登場しました。
https://www.it-service.co.jp/freeparasol/about_front.html
いろんな課題があり、未だ商品化はされていませんが、傘を手で持つなんて時代遅れになるかもしれませんね。(笑)