ブレーンアシストオンライン

保守運用の自動化導入によるコスト削減

システム保守をRPA化して劇的改善!

RPAについてみなさんはご存じでしょうか?

RPA(Robotic Process Automation)、AI流行りの昨今、その入口とも言うべき手法、ツールです。

パソコン上で行っているルーティンワークを、プログラミングの知識が無くても自動化を可能にする、というのがRPAの主旨です。

今回は、弊社のシステム保守運用業務をRPA化することで、劇的に効率化できた事例をご紹介します。

 

まず、RPAを導入する以前の作業内容・問題として、監視・チェックするマシン・サイトに対して、

個々には自動的にチェックするツールなどは仕込んであったのですが、最終的にその個々の確認は、

人力で行っておりました。

プログラムを組んで自動化できなかった理由は、チェックするものが、Windowsであったり、

Linuxであったり、メールで来たり、専用画面を開いて目視確認したりと、様々な形式だったからです。

 

 

10や20ならいいですが、弊社はお客様のシステム監視をお請けしている仕事なので、その数も結構なボリュームになります。

慣れた人間が開始~完了するのに、約2時間程度の時間を費やしていました。

慣れた人間とは言え、そこは人間、体調や気分、その日の担当者により、漏れやミスはどうしても発生します。

たった一つの確認漏れ=(イコール)お客様のシステム異常の見落とし、となり、結果対処が遅れて迷惑をかけてしまうこともありました。

そのチェック業務そのものは、弊社の生命線でもあり疎かにすることはできません。

しかし、その面倒さを正確さを失わずに自動化することは、弊社の長年の課題でした。

 

 

AIがマーケットを席捲し始めた3,4年前、簡易AI的な切り口で各種RPAツールが取りだたされるようになり、一気に大手企業向けに導入が進みました。

当然弊社もその動向はウォッチしており、オープンソース系のRPAツールを評価して、自社業務の自動化には成功しました。

が、オープンソースで無償だと思っていた導入ソフトが、実は有償でありかなりの高額であることが分かり、折角果たした積年の夢をまた一旦チャラにせざるを得ないことになりました。

 

 

一度楽を経験してしまったので、何とか代わるものがないか必死で探しましたが、どれもこれも高額で求めるものが見つからず諦めかけていたところ、

Python(AIに強いプログラミング言語)でRPAを作れる、という情報をネットで見つけて、言語習得も兼ねて自前で作り現在に至ります。

 

担当者に依存しない監視・チェック業務が確立し、2時間かかっていた作業がたったの5分です!

しかも、以前の仕組みであれば、監視・チェック対象が増えれば、割かれる時間も増えていかざるを得ない形態でしたが、その心配も要りません。

対象の数が増えても5分しかかからないのです!

 

 

RPA化が実現したことで、予期しないもうひとつの副産物がありました。

現場の運用メンバーは、自動化、効率化を求められながら、先入観から抜け出せず営々と同じ作業を繰り返していました。

ところが、このRPA化で新しい景色を見られたことで、意欲的に改善に取り組む姿勢が常態化したのです。

これは嬉しい誤算でした。

 

弊社はITの会社ですが、この事例は弊社の中では大きなDX化の一つですね。