なるほど~、NFTはこう使われるのかぁ
急速にデジタル化が進む昨今、デジタルコンテンツを守るNFTの技術は、間違いなく一般常識になっていくと確信していました。NFTというワードが良くわからない方は、まずはこちらをご覧ください。
NFTの仕組みを机上で理解できても、ではどんな風に社会生活の中に入り、どんな役割で存在感を示していくのか、先入観に囚われた頭ではなかなかイメージできませんでした。
まあとりあえずは、メモリには置いておき、アンテナだけは張っておくか、と。
名刺を整理していて、久しく会っていないIT関連の同業者(最先端テクに詳しい方)に連絡を取り、情報交換をすることに。お互いの近況報告などでひとしきり話に花が咲き、話題が尽きかけた頃、彼がぽろっと、最近NFTというものに関わっているんです、と。思わず眼がきらっとなり、身を乗り出してしまいました。
『METAHORSE』
一言で説明すると、競馬ゲームです。
ネット上に競馬場があり、その中で走らせる馬(デジタルイメージ)がNFT化されており、馬を買って馬主になる。そして、ゲーム内のレース(賞金がある)で自分の馬を走らせることで経済圏を作る、というもの。リアルな競馬に置き換えて考えると分かり易いですし、正にリアルな仕組みと変わらないです。
NFTの馬は血統(パーソロンとかノーザンテーストなど)があり、距離適性、芝・ダートの適性、気性などの個性を持っています。つまり、1頭1頭違うのです。その自分の馬を数あるレースの中から、適性を見ながら選択してエントリー、走らせます。着順により、賞金(仮想通貨)が得られ、レベルが上がりグレードの高いレースに出走することができるようになります。
馬はレースを経験することにより、経験値を得て進化していきます。リアルと唯一違うのは、ケガをしないことですね。リアルの競馬は、馬が脚を折ったり落馬したりがありますが、それがないことくらい。あと、デジタルなので、レースは24時間365日開催されます。馬も短いインターバルで数多く走らせられます。現状、未だこのゲームそのものが進化中であり、運営するための原資は、参加者が馬を購入した資金のみをプールして、賞金等に分配しています。
人間が介在しないので誤魔化しができない
もう一つ特筆しておくべき特徴として、当ゲームはブロックチェーンの技術で運営されており、人間が介在していません。プールした原資を何%賞金に分配するのか、運営主体がコストとして何%計上するのかなど、あらかじめ開示されており、やり取りするのはブロックチェーン化された仮想通貨です。誤魔化しができない仕組みなのです。
馬主が増えれば、当然プール原資も増え、分配も増える。馬主はさらに馬を買うか、馬主を勧誘して増やすか、仲間を増やすモチベーションが生まれるのです。
さらにドライブをかける仕組みとして、馬主ではない外部のユーザがレースにベッティング(賭ける)する、という仕組みを検証中で、まもなく仕組みとして組み込まれます。
そうなると、プール原資も一気に増え、分配もさらに上がっていきます。
さらに、この競馬場を他のゲームの中に配置し、そのユーザからの流入を図る、という試みも進行しています。
どうですか?
バーチャルな世界でありながら、リアルと変わらないようなエコシステムが出来上がりつつあると思いませんか?
2023/09/21~9/24 幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2023 に当ゲームはブース出展しており、日経XTRENDにレポートされました。
ファンブースまで出現したNFT競馬ゲーム『METAHORSE』【TGS2023】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00893/00097/?n_cid=nbpnxr_twbn
こういうバーチャルなエコシステムが、今後当たり前のように立ち上がってくるはずです。
そして、その中には、間違いなくNFTがその仕組みを担っているはずです。