事実上の開発終了
Windowsに標準で搭載されているマイクロソフト社製ブラウザ
「Internet Explorer 11(以降IEと書きます)」。
利用されている方はいらっしゃるでしょうか?
長年大きなシェアを獲得して来たブラウザですが、
IEに代わる新ブラウザ「Microsoft Edge」の登場に伴い、事実上の開発終了。
緊急のセキュリティアップデート以外のアップデートも提供されていない状態です。
マイクロソフト社も「IEを使うべきではない」とのコメントを出し
使用を推奨していません。
にもかかわらず、2021年01月の時点での国内のIE11のシェアはなんと7.41%あります。
これは企業向けのアプリケーションがIEにしか対応していないなど、
簡単に使用をやめるわけにいかない事情もあるようです。
ちなみに海外のIE11のシェアは1.94%です。
国内と海外ではだいぶ差がありますよね。
IE11のサポート終了時期
Windows7向けのIE11については既にサポート終了していますが、
Windows8.1向けは2023年1月10日、
Windows10向けは2025年10月14日、
Windows10 Enterprise、Windows Server向けは最長で2029年1月9日となっていて、
サポート終了時期まではまだまだ期間があります。
ただし、前項で書いたとおり、
マイクロソフト社もIEの使用を推奨していない事もあって、
それよりも早く使用するのが難しくなりそうな時期が訪れそうな流れになってきています。
IEだと見られない/使えない
既にIEでは利用できないサービス、閲覧できないwebサイトがあります。
例を挙げると、YouTubeはIEで見る事ができなくなっていて、
IEで閲覧をしようとすると、注意書きのページが出ると同時に
Microsoft Edgeが立ち上がり、そちらで閲覧するという流れになっています。
同様の動きをするサービスやwebサイトは今後も増えていくことになるのは確実です。
「IE」で一部のサイトを開くと「Edge」に転送–脱IEの一環で
https://japan.zdnet.com/article/35161516/
Microsoftのネットサービス「Microsoft 365(Office 365)」で、IEのサポートを止める
https://japan.zdnet.com/article/35158284/
IE 11は今月より非推奨に ~Microsoft Dynamics 365/Power Platform
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1294717.html
“Google Workspace”の「IE 11」対応は2021年3月15日まで
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1293936.html
ここからは技術寄りの話になってしまうのですが、
webページで使われているJavascriptやスタイルシートも開発終了時点のもので、
現在広く普及しているgoogle ChormeやMicrosoft Edge、Firefoxなどのモダンブラウザでは
当然のように実装されている仕様にも対応できていません。
使える技術も何年も前の時点のもの、
製作する立場からもIEは足かせとなっていて、
IEがあるからやむを得ず他の方法に、なんてのが結構あるんです。
他のブラウザを使いましょう
IEをどうしても使わないといけない事情がある場合を除いて、
使い続ける理由は無いと言っても過言ではありません。
google ChormeやMicrosoft Edge、Firefoxのような
表示速度も早く、セキュリティや利便性でも優れているブラウザに
乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?