「Wi-Fi 6E」とは?
家庭内や職場で使うパソコンやスマートフォンなど、インターネットに接続する場合、Wi-Fi接続することが一般的です。このWi-Fiルーターについて調べていたところ、最近Wi-Fi 6E対応ルーターを予告するメーカーが出てきました。
Wi-Fi 6Eについて、一部の海外では既に利用されていますが、まだ日本では、Wi-Fi 6Eの利用可能周波数帯(6GHz帯)は認可されていません。
Wi-Fi 6Eを利用するためには対応機器や端末を用意する必要がありますので、これから導入が進んでいく規格です。最近のメーカーからの対応ルーター予告によって、日本でも近い将来、Wi-Fi 6E対応製品が続々と発売されることと思います。
以下にWi-Fi規格について、簡単にご説明します。
Wi-Fi規格について
主なWi-Fi規格の概要は、以下のようになります。
- IEEE802.11から始まる規格がわかりにくいため、通称が付けられています。
- 現状のWi-Fi規格において、利用可能周波数帯に干渉する別の電波が多いため、Wi-Fi 6Eは6GHz帯が利用可能となるよう、Wi-Fi 6の拡張版として策定されました。
- 次世代規格「Wi-Fi 7」(IEEE802.11be)は、2024年頃に決定の見込みです。
利用可能周波数帯(バンド)の干渉について
例えば、2.4GHz帯ですと電子レンジやBluetooth、無線トランシーバーなどといった干渉する電波が数多くあります。5GHz帯での干渉は少なめですが、レーダーなどが干渉します。
また、5GHz帯では壁などの遮蔽物に弱く、屋外では利用できない可能性があります。これらの干渉を避けて、新しい周波数帯(6GHz帯)で通信できれば、より安定した通信を見込めます。
6GHz帯無線LANの技術概要や既存システムとの周波数共用に関する詳細は、総務省で公表されている資料をご覧ください。
(総務省:6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban12_02000142.html