半導体不足はいつ解消する?
コロナ禍が始まった2020年初頃から、半導体が不足しているので装置ものの納期がかかります、みたいな話が至ることろで聞かれるようになったと思います。
2年経って未だに車の納車が1年後だとか、びっくりするような納期遅延が半導体不足によるものと、解消に至っていない状況です。
我々のビジネスでも、サーバ、ルータ、スイッチなど、IT関連の機器は半導体の固まりみたいなものなので、大いに影響を受けています。
そこで、①どうして急にこんなことになったのか? ②いつ解消するのか?を、ざっと調べて整理してみました。
皆さんのご参考になれば幸いです。
① どうして急にこんなことになったのか?
世の中がデジタル化していく流れの中で、半導体は切っても切れないものです。もともと需要過多気味のところに、コロナ禍が襲い、巣ごもり需要が爆発的に発生しました。
しかも世界中で。
巣ごもりの中でビジネスを継続する、直接会うことができない状況を補完する手段として、リモート接続=デジタル化が一気に進みました。
デジタル化を実現するには通信ネットワークの整備が必要で、その為には通信機器(半導体を一杯使っている)が必要になります。
一気に需要が拡大し、供給がひっ迫してしまった訳です。そこへもってきて、米中の貿易摩擦で、大きな供給元である中国が絞られてしまいました。
日本最大手のルネサスが火災を起こして稼働率が落ちたのも供給減の一つでしょう。
そもそも半導体生産のリードタイムは、発注から納入まで、半年程度と言われています。
生産工場の増設に至っては、建屋を建てて設備を搬入・設置し稼働開始するまで、1年はかかります。どう頑張っても、供給能力の調整には時間がかかるのです。
② いつ解消するのか?
コロナ禍直後は、世界中の経済活動が停滞し、大規模な設備投資は控えられていましたが、2020年末から2021年初にかけ、多くの半導体メーカーから製造ライン増強の声が聞こえてきています。
それらが稼働し出すのが、2022年の第二四半期あたりのようなので、これから暮れにかけて徐々に解消していく模様です。
コロナとともに始まり、コロナの解消とともに解消していくような感じですね。
半導体供給が順調に動きだせば、経済活動も上向き、明るい話題も増えてくると思いたい、ですねえ~。